炭酸カルシウム(炭カル)スラリー濃度70wt%の実績!
(※真比重2.7として)
炭酸カルシウム(炭カル)とは
炭酸カルシウムは、炭カルとか石灰と呼ばれたりしますが、重炭と軽炭に分かれます。
・重質炭酸カルシウム(重炭)
CaCO3を主成分とする石灰石、貝殻などの天然物を機械的に分散した物。
重タン、重カルとも呼ばれます。比重約2.7。
・軽質炭酸カルシウム(軽炭)
化学的に製造される沈降炭酸カルシウム。
合成炭酸カルシウム、軽タン、軽カルとも呼ばれます。比重約2.6。
炭酸カルシウム(炭カル)の用途
・重質炭酸カルシウム(重炭)
製紙、塗料、ゴム、プラスチック、医薬品、食品など。
・軽質炭酸カルシウム(軽炭)
製紙、塗料、インキ、接着剤、ゴム、プラスチック、医薬品、食品など。
炭酸カルシウム(炭カル)の利用
・製紙業界
白色度の向上を目的として、軽質炭酸カルシウムを填料として用いられている。
塗工用の顔料であるカオリンの欠点を補う目的で軽質炭酸カルシウムが用いられている。
・塗料業界
塗料用の体質顔料として軽質炭酸カルシウムが用いられている。
・インキ業界
インキ用体質顔料では、炭カル、硫酸バリウム、アルミナホワイトなどがあります。
炭酸カルシウム(炭カル)スラリーポンプの問題点
炭酸カルシウムは安全で、白色度が強いため様々な業界で利用されています。
特に液体(水など)と混ぜ合わせたスラリー液として利用する場合、当然のことながら濃度が濃い方が利用価値が上がるので高濃度での利用が多くなりますが、高濃度にすればするほど移送での問題が発生します。
それは、対応できるスラリーポンプが少ないことです。
たとえ対応できても、スラリー液による金属などの摩耗が激しく、スラリーポンプ内部部品が摩耗により劣化しやすく、スラリーポンプ使用中にグランドからの液漏れ、流量低下が激しくなったりします。
炭酸カルシウム(炭カル)スラリー濃度70wt%の実績!
弊社のスラリーポンプは、特に大手製紙会社にて炭酸カルシウムスラリーポンプとして大量にご利用いただいております。その実績は、軽炭、重炭いずれにもご利用いただき、特に真比重2.7にてスラリー濃度70wt%(重量%)という、高濃度の場合もあります。
また、前述のカオリン用のスラリーポンプとしても実績があります。
それ以外にも、湿式分散機循環スラリーポンプとしてなど多数の業界にてご利用いただいております。
炭酸カルシウム(炭カル)スラリーに強いのはダイヤフラムポンプ
炭酸カルシウムスラリーなど摩耗が激しい液にふさわしいスラリーポンプとしてはダイヤフラムポンプが一番です。 しかし普通のダイヤフラムポンプでは、弁部(ボールバルブ)にスラリー液が詰まると送液不能となります。
弊社のダイヤフラムポンプは弁部の通過面積を大きくとっているので詰まりにくい構造です。
従って、高濃度でも送液が可能となっています。
炭酸カルシウム(炭カル)スラリーの不安に対応
弊社の実績としては前述の高濃度まで送液可能であっても、実際にはお客様の液質により送液出来ない場合があります。
また、現在ご利用のポンプで困っているが、試してみないと分からない場合があります。
このような場合
、弊社ではテストポンプを貸し出しておりますので送液可能かどうかをご確認いただけます。
(テストポンプはSL−1A−180型となります。)
生石灰(せいせっかい)と消石灰(しょうせっかい)
生石灰とは酸化カルシウム(CaO)の慣用名です。
製造方法は炭酸カルシウム(炭カル)を高温加熱し、二酸化炭素を放出して分解させることで生成します。
化学式はCaCO3→CaO+CO2
消石灰とは水酸化カルシウム(Ca(OH)2)の慣用名です。学校のグランドで白線を引くときに使われます。
水溶液はアルカリ性なので、酸性化した水の中和剤などにも使われます。
製造方法は生石灰に水を加えて生成します。
化学式はCaO+H2O→Ca(OH)2
石灰とは生石灰(酸化カルシウム)の俗称ですが、消石灰(水酸化カルシウム)や炭酸カルシウム(炭カル)をあわせて言うこともあります。
消石灰(しょうせっかい)スラリーポンプでの実績
弊社のダイヤフラムポンプは消石灰スラリーポンプとしても最大濃度20wt%の実績があります。
消石灰スラリーポンプをご検討であれば是非ともお問い合わせ下さい。
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